転勤族の高校受験|内申点に影響!?検定試験・・・英検・漢検・数検|中学2年・6月

このHPは、長野県に住んでいながら長野県外の公立高校を受験をしようとしている家族の記録です。

長野県の高校受験では、各種検定試験の取得が内申点に加算されます。そして、埼玉県でも検定試験の取得が内申点に加算されます。我が家は、長野県から県外の高校を受験する予定です。受験をする県の候補に埼玉県も上がっているので、検定試験について調べました。

高校受験の内申対策になる検定試験

取得する検定の種類、また、何級を取得すればプラスになるのかは、受験する高校によって異なります。今回は、高校の受験にプラスになる3つの検定「英検(実用英語技能検定)」・「漢検(日本語漢字能力検定)」・「数検(実用数学技能検定)」つについて調べました。

英検(実用英語技能検定)

幅広い世代が受験する国内最大級の英語の検定試験です。この検定試験を聞いたことのない人は、かなり少ないはずです。

英検は、1~5級あります。それぞれの実力は次のようになります。

1級大学上級程度3級中学卒業程度
準1級大学中級程度4級中学中級程度
2級高校卒業程度5級中学初級程度
準2級高校中級程度
あくまで目安です。

試験問題では、4つの技能(Leadingリーディング・Listeningリスニング・Speakingスピーキング・Writingライティング)を測ることができます。3級以上は1次試験と2次試験に分かれます。1次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3つの技能の筆記試験を行い、1次合格者のみ2次試験に臨むことができスピーキングの試験を行います。また、4級・5級のスピーキングは任意で受験が可能です。

申込みみついては、学校や塾等などを通してする”団体受験”と個人で申し込む”個人受験”があります。団体受験については、本会場での受験と準会場での受験があり、費用についても差があります。本会場とは、協会が設置する公開された試験会場です。準会場とは、協会が準会場として認めた団体が設置する試験会場で、2~5級のみ準会場で受験できます。

個 人団 体
1級12,500円12,500円
準1級10,500円10,500円
2級9,100円本会場9,100円・準会場6,900円
準2級8,500円本会場8,500円・準会場6,100円
3級6,900円本会場6,900円・準会場5,000円
4級4,700円本会場4,700円・準会場2,900円
5級4,100円本会場4,100円・準会場2,500円
2024年の金額です。

受験の日程については以下です。年3回受験が可能です。

1次試験日程2次試験日程申込期間
第1回5⽉下旬〜6⽉上旬7⽉上旬〜7⽉中旬3⽉中旬〜5⽉上旬
第2回9⽉下旬〜10⽉上旬11⽉上旬〜11⽉中旬7⽉上旬〜9⽉上旬
第3回1⽉中旬〜1⽉下旬3⽉上旬11⽉上旬〜12⽉中旬

我が家は、英検について調べた時点では塾に通っていなかったので、”個人受験”となります。2024年の個人受験の日程は、第2回(受付7月1日~9月9日・1次10月6日(日)・2次11月10日(日)及び11月17日(日))・第3回(受付11月1日~12月16日・1次1月26日・2次3月2日(日)及び3月9日(日))でした。受験する場合は、”個人受験”の申込みは、インターネットを通して行うことになります。

漢検(日本語漢字能力検定)

英検同様、漢検も幅広い世代が受験をします。1級から10級までありますので、それぞれのレベルに合わせて級を取得できます。ただ、高校受験のために内申点のプラスにするには、学校により級の指定がありますので、各自、行きたい高校を調べて何級を取得すれば良いのか確認する必要があります。

各級の実力は、次のようになります。

1級から2級・8級から10級は、80%の得点で合格。準2級から7級は、70%の得点で合格です。

1級大学・一般程度(約6000字)5級小学校6年生修了程度(1026字)
準1級大学・一般程度(約3000字)6級小学校5年生修了程度(835字)
2級高校卒業・大学・一般程度(2136字)7級小学校4年生修了程度(642字)
準2級高校在学程度(1951字)8級小学校3年生修了程度(440字)
3級中学校卒業程度(1623字)9級小学校2年生修了程度(240字)
4級中学校在学程度(1339字)10級小学校1年生修了程度(80字)

受験方法は、4種類あります。受けられる級がそれぞれ異なります。受験の日程については、以下です。(2024年度の日程です。)

  • 個人受験(1~10級)
  • 漢検CBT受験(2~7級)
  • オンライン受験(5~10級)
  • 団体受験 公開会場(1~10級)/準会場(2~10級)

個人受験

第1回 6月16日(日) 申込み・4月19日(金)~5月10日(金)

第2回 10月20日(日) 申込み・8月16日(金)~9月14日(土)

第3回 2月16日(日) 申込み・12月10日(火)~1月11日(土)

漢検CBT受験

年間スケジュールは、日本漢字能力検定のHPにて随時公開されます。漢検CBT会場にてコンピューターで受験をするシステムです。スケージュールがたくさん組まれているので、自分の都合に合わせて受験できます。申込みは、4日前まで・結果は受験後10日程度を目安に普通郵便にて発送されるので、高校受験前に急遽、受験したい場合にオススメです。

オンライン受験

毎週日曜に受験できます。ただ、5級~10級の受験となり小学校修了程度の実力なので、高校受験の内申対策にはなりません

団体受験

個人受験の日程の他に、各回ともに準会場での受験が数回プラスされています。ただ、学校や塾等で団体の受付をしているところがあれば受験可能なので、ご家庭で通っている塾や学校等に問い合わせして下さい。

費用については、以下です。漢検CBT受験やオンライン受験でも費用の違いはありません。

1級6,000円3級3,500円
(団体準会場のみ2,500円)
7級3,000円
(団体準会場のみ2,000円)
準1級5,500円4級3,500円
(団体準会場のみ2,500円)
8級2,500円
(団体準会場のみ1,500円)
2級4,500円
(団体準会場のみ3,500円)
5級3,000円
(団体準会場のみ2,000円)
9級2,500円
(団体準会場のみ1,500円)
準2級3,500円
(団体準会場のみ2,500円)
6級3,000円
(団体準会場のみ2,000円)
10級2,500円
(団体準会場のみ1,500円)
漢検CBT受験・団体準会場受験は、1級・準1級の受験は、できません。オンライン受験は、1~4級の受験はできません。2024年の金額です。

漢検で面白いのは、「家族合格表彰状」が貰えることです。家族で漢検を取得した場合、申請すれば、合格した家族全員の名前が載った表彰状が貰えます。高校受験を控えた年齢の子どもには、刺さらないと思いますが、小さいお子様がいるご家庭には、子どもの励みになるかもしれません。家族みんなで目標をもって頑張ることは素敵ですね。

数検(実用数学技能検定)

英検や漢検よりも受験者が減るかもしれませんが、数検の取得も高校受験にプラスになる学校があります。1~5級が数検となり、6~11級が算数検定、そして、かず・かたち検定に分けられています。

各級の実力は以下のようになります。

1級大学程度・一般3級中学校3年程度
準1級高校3年程度
(数学Ⅲ・C程度)
4級中学校2年程度
2級高校2年程度
(数学Ⅱ・B程度)
5級中学校1年程度
準2級高校1年程度
(数学Ⅰ・A程度)
数検(1~5級)です。
6級小学校6年程度10級小学校2年程度
7級小学校5年程度11級小学校1年程度
8級小学校4年程度かず・かたち検定幼児
9級小学校3年程度
算数検定(6~11級)、かず・かたち検定です。

受験の方法は、以下3種類あります。

  • 個人受験A日程・・・ 年3回、全国各都道府県の会場で受検することができる。
  • 個人受験B日程・・・ 随時開催され、協会が提携した機関が設置した会場で受検することができる。
  • 団体受験・・・ 年17回の中から、学校・団体が設定した日程で受験することができる。

個人受験A日程は、「1〜8級、かず・かたち検定」の受験が可能です。個人受験B日程は、「準1〜11級」が主ですが、検定日・会場によって異なるので事前に確認が必要です。団体受験は、日程により「準1〜11級、かず・かたち検定」か「2〜11級、かず・かたち検定」の受験が可能です。

費用は、以下です。個人受験と団体受験で費用が異なりますので、団体受験ができる方は団体受験の方がお得です。

1級個人受験8,500円
(B日程・団体受験は実施なし)
6級個人受験3,200円
団体受験3,100円
準1級個人受験7,300円
団体受験6,400円
7級個人受験3,200円
団体受験3,100円
2級個人受験6,500円
団体受験5,600円
8級個人受験3,200円
団体受験3,100円
準2級個人受験5,600円
団体受験4,800円
9級個人受験2,700円
団体受験2,500円
(A日程は実施なし)
3級個人受験4,900円
団体受験4,300円
10級個人受験2,700円
団体受験2,500円
(A日程は実施なし)
4級個人受験4,300円
団体受験3,800円
11級個人受験2,700円
団体受験2,500円
(A日程は実施なし)
5級個人受験4,300円
団体受験3,800円
かず・かたち検定個人受験2,700円
団体受験2,700円
(B日程は実施なし)
2024年の金額です。

高校受験にプラスになる級

参考までに、埼玉県の公立高校で、どの程度の級が必要になるのか調べました。2025年度入学者のための情報です。トップ校になると、これから高校に入学するにも関わらず、既に高校レベルの級を取得しないと内申点にプラスになりません。

偏差値英検漢検数検
大宮高等学校71~732級以上準1級以上2級以上
浦和高等学校722級以上2級以上準1級以上
浦和第一女子高等学校72準2級以上2級以上
さいたま市立浦和高等学校70準2級以上2級以上準2級以上
さいたま市立大宮北高等学校60~64準2級以上準2級以上準2級以上
熊谷女子高等学校63準2級以上準2級以上準2級以上
和光国際高等学校61準2級以上準2級以上準2級以上
浦和北高等学校563級以上3級以上3級以上
川口高等学校553級以上3級以上3級以上
偏差値は”みんなの高校情報”から抜粋しました。あくまで参考です。

高学歴な高校ほど、求められる級が高くなります。

高校受験の候補地の1つである神奈川県においては、検定試験の取得が内申にプラスに働くことはありませんでした。あくまで、中学校での成績を見られるようです。

検定試験の取得が、高校の入試に加算される地域では、受験を検討してもいいかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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